ペーパードライバー練習しても上達しない訳
今回の教習所で３回目のペーパードライバー練習を受講しますという、いろんなタイプの教習所を試しては失敗している方がいらっしゃいます。原因としていろんな事が考えられます。本人がやる気をなくしたというような単純なものでしたら理解しやすいのですが、やる気はあるのになかなか上達しないという深刻な悩みもあります。よく聞く原因として早く簡単に上達をと焦り失敗を繰り返している方が多いようです。例えば免許取得を得意とする教習所に行きペーパードライバー５時間コース等を受講し教官からだいたい走れるようになりましたから、あとは一人で頑張ってくださいと言われ結局、頑張れなかったとか。簡単一発車庫入れを声高にうたっているペーパードライバー教習専門のスクールに行き、丸暗記式の方法を教わり実践したが怖くて走れないとか。やさしく丁寧が一番と思い、そんなスクールに行ってみたらやさしいけど上達しない等、さまざまな話を聞きます。運転に限らず何かを習得するというのは正しく記憶しなければなりません。その場だけ上手くなった気にさせてくれるのでは実践には訳立ちません。その場だけ上手くできたようなとはどんな事かといいますと、小さな目的だけに合う方法で到達感だけを味あわせるという事です。自宅の車庫入れだけの方法を目的として練習を申し込まれたのでしたら当校も得意とはしていますが小さな目的ですのでどの教習所に行かれてもそう大きく違わないと思います。しかしどんな駐車でもできるようになりたいといった時には正しい理屈でないと駐車できません。走り方も同じです。決まった道だけ走れれば良いというのでしたらどの教習所でも大丈夫ですが、どんな道でも走れるようになりたいとなると、正しい理論が必要です。他の例でお話しすると解りやすいと思います。学校受験のように試験に合格するための勉強は目的がはっきりしていますので、効率良くその学校の過去の問題を調べるとか、最近の問題の傾向を中心に丸暗記であっても合格という目的に向かって勉強する等で、またその方法に長けている塾を見つければ対応できると思います。しかし例えば外国に行ってもちゃんと通じる英語力をと思った場合にも同じ塾に通う方はいないと思います。その時はより実践的でかつ高度な理論に支えられた専門の教室を探す筈です。運転も同じで免許取得や自宅車庫入れ一発等のスクールはダメとはいいませんが、その目的で利用しなければ悲しい想いとお財布が淋しい思いをする事にもなります。日本に居ながら誰とでも話せる英語力を身に付けるにはそれなりの努力と知恵が必要なようです。どこでも行ける運転にも同じ事が言えます。アメリカに住めば嫌でも英語力はつきます。何となくでも走っていれば運転力もつきます。しかしどんな社会的な立場の人とも話せる英語力、どんな道でも安全に走れる運転力はしかるべき知識がなければ身に付かないようです。
